ChatGPTがまさかの「物理的作業」に進出の衝撃 倉庫や工場、自動運転を想定した働きを学習中

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コバリアントのAIロボットは、商品のピックアップ、移動、仕分けを行う(写真:Balazs Gardi/The New York Times)

OpenAIやMidjourney(ミッドジャーニー)といった企業は、チャットボットや画像生成システムなどデジタル世界で機能する人工知能(AI)ツールをつくっている。

そして今、OpenAIの元研究者3人が設立したスタートアップ企業が、チャットボットの開発手法を用いて物理的な現実世界に対応できるAIテクノロジーを生み出そうとしている。

AIが物理的な世界に進出する流れは明らか

カリフォルニア州エメリービルに本社を置くロボット工学企業Covariant(コバリアント)は、倉庫や配送センターを行き来する商品のピックアップ、移動、仕分けをロボットが行う方法を開発している。目標は、ロボットが周囲の状況を把握し、次の動作を決められるよう支援することだ。

このテクノロジーはロボットに言葉を広く理解する能力を与えるものでもあるため、人間はチャットGPTと同じような感覚でロボットとおしゃべりできるようにもなる。

開発途上のこのテクノロジーは完璧ではないが、オンラインのチャットボットや画像生成システムを動かしているAIが、倉庫の中や道路上、家庭内の機械を動かす未来の確かな前触れとなるものだ。

チャットボットや画像生成システムと同様に、このロボット技術も膨大な量のデジタルデータを分析することで技能を習得する。それはつまり、エンジニアがより多くのデータを与えることで技術が進化することを意味する。

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