欧米の市場原理主義や金融資本主義に立脚した「畑作牧畜民の文明原理」(動物文明)では、21世紀の危機を乗り越えることはできない。著者が注目するのは、環太平洋地域に15世紀まで存在した稲作漁撈民による「古代文明」(植物文明)、たとえば長江文明、クメール文明、マヤ文明だ。
共通するのは、太陽・山・玉・柱・鳥・蛇を崇拝する世界観を持った女性中心の社会だったことだ。長江文明は東アジアの長江の中・上流域で一時代を築いた「木の文明」。カンボジア・クメール文明にもその遺産はあり、新大陸のマヤ文明にも同様の特徴的な文明原理があるという。
こうしたミルクを飲まない古代文明が現代文明の限界を超えるヒントになるとする。
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