危機を迎えるたびに「より強くなる」100年企業 元中小企業庁長官が語る「老舗の耐久力」

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――ひと昔前まで、ものづくりの国として知られていました。

現代でもそう見られている。それは以下の項目からわかるし、日本が特殊な地位を占めていることもうかがえる。

私はこの国で製造された製品を信頼している
1位 日本 2位 ドイツ 3位 アメリカ

私はこの国がグローバルな経済的リーダーだと思う
1位 アメリカ 2位 日本 3位 ドイツ

この場所は他のどの場所とも異なっている
1位 日本 2位 エジプト 3位 イタリア

「日本が他民族より優れている」的な、偏狭な愛国主義を唱えているのではない。自然美や労働美、経営美の歴史を地道に積み重ねてきた産業立国日本は、日本人が思っている以上に世界から信頼されているということだ。対立を和らげ、平和に貢献できる力を持っている。こうした日本の優位性を忘れるべきではない。

GDPでは測れない価値が日本の100年企業には詰まっている。その価値にこそ目を向けたい。

野中 大樹 東洋経済 記者

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のなか だいき / Daiki Nonaka

熊本県生まれ。週刊誌記者を経て2018年に東洋経済新報社入社。週刊東洋経済編集部。

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