「離職する人が少ない大企業」100社ランキング 従業員1000人以上で離職者数が少ないのは?

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(写真:kou/PIXTA)

大学生の就職活動が3月から本格的に始まった。企業の見方はさまざまで人にもよるが、離職者が少ない職場を「働きやすい会社」と評価することは一般的だ。そこで、今回は大手企業の離職状況を見るために、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2024年版のデータを使い、2022年度の「離職者が少ない会社ランキング」を作成した。

対象は2021年度の単独従業員が1000人以上の会社で、離職者数を単独従業員数で割った離職率も併せて表示している。ただし、こちらは前年の従業員数と離職者が異なる基準の場合もあるため注意が必要だ。

1位は離職者8人の信越ポリマー

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では、ランキングを見ていこう。1位は信越化学系で半導体ウエハ容器が主力の信越ポリマーだ。2022年度の離職者は8人で2021年度の単独従業員1001人に対する離職率は0.8%だった。

2020年の新卒入社者は3年後も全員在籍し、新卒3年後定着率も100%と高いレベルにある。フレックスタイム制度、短時間勤務制度、サテライトオフィスなど勤務柔軟化の諸制度は充実している。

2位は三井不動産の11人で離職率は0.6%。教育研修に力を入れ、1人当たり年間教育研修費用は13.1万円と高水準だ。定年も65歳で役職定年もない。イノベーション創出や社会貢献に資する副業を認めるなど従業員の能力向上に力を入れる。

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