「生ゴミ屋敷」に住む女性、片付け後に泣いた理由 誰でもゴミ屋敷になってしまう可能性がある

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ゴミを搬出していくうちに床が見えてきた。すると、隠れる場所がなくなったゴキブリたちが壁をつたって次々と天井へ逃げていく。スタッフたちがすかさずゴキブリ駆除スプレーで撃退していく。

ゴミがなくなった部屋を見て泣いた

部屋のゴミはすべてなくなり、ハウスクリーニングのために移動した家具を元の場所に戻して作業は完了となった。

「言葉が出ないです。想像以上でびっくりしています。一番びっくりしたのはシンクですね。あんなピカピカに磨いてもらって。私、燃やしちゃったんで、だいぶ焦げもあったと思うんですけど、こんなにきれいにしてもらえて感謝しかないです。本当に助かりました」

(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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ハウスクリーニングまで終え、生まれ変わった部屋を見てAさんは少しだけ泣いていた。

「こんなゴミだらけの部屋に住めるなんて“慣れ”って怖い」

掃除の行き届いた部屋に住む人はそう思うかもしれない。だが、実際きれいになると当たり前だが気持ちのいいものだ。慣れてしまっているようで、慣れていない。Aさんはずっと自分の部屋にストレスを抱えていた。

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國友 公司 ルポライター

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くにとも こうじ / Kozi Kunitomo

1992年生まれ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライターとして活動。訳アリな人々との現地での交流を綴った著書『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)が文庫版も合わせて6万部を超えるロングセラーに。そのほかの著書に『ルポ路上生活』(KADOKAWA)、『ルポ歌舞伎町』(彩図社)がある。

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