「生ゴミ屋敷」に住む女性、片付け後に泣いた理由 誰でもゴミ屋敷になってしまう可能性がある

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Aさんの場合、その問題を自分の外に抱えていたが、自分の内に問題を抱えていることでゴミ屋敷化してしまうこともある。この連載でも過去にうつ病や発達障害を抱えたことでゴミ屋敷になってしまった住人たちを取り上げてきた。ほかにも、転職による生活の変化や人間関係のもつれ、親族の他界など、病気や障害とまではいかずとも、「心の悩み」が原因で部屋が荒れてしまった住人たちもいた。

だが、片付けや掃除は、そうやって不安定になってしまった心に安定をもたらす行動でもある。

「掃除ってやり出すまではしんどいですが、やり出すと楽しいんですよ。やっているときは無心になれる。仕事や生活に追われていろいろ後回しになっていたり、精神的にちょっと参っていたり、そういうときこそ自分の気持ちを整えるために掃除をするといい。ただ、一気にやるのは大変なので、まずは1カ所をきれいにする。そうすると、ほかの場所も自然ときれいにしたくなるはずです」(信定さん)

ゴミ屋敷の住人はゴミに慣れているのか

生ゴミでいっぱいの部屋とはいえ、間取りは1LDKと広くない。スタッフは4人、ハウスクリーニングも入れて作業はわずか4時間で終わる予定だ。生ゴミやドッグフードの周りにはゴキブリが湧いているが、わりかしきれいな段ボールを畳もうとすると、中には小さなゴキブリが何匹も隠れていた。

「段ボールって暖かいのでゴキブリの棲み家になりやすい。テープを剥がしたり、畳んだり面倒だとは思いますが、処理しておいたほうがいいです。私は職業柄、家の中に段ボールは置かないです。どれだけきれいにしていても、ゴキブリが入ってきてしまいます」(文直氏)

(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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