ホンダ新「CR-V」日本導入、燃料電池車だけの訳 水素+プラグイン充電機能を持った新型SUV登場

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フレキシブルボードを上段に設置した状態
フレキシブルボードを上段に設置した状態(筆者撮影)
フレキシブルボードを上段に設置し、リヤシートを倒した状態
フレキシブルボードを上段に設置し、リアシートを倒した状態(筆者撮影)

また、リアシートは6:4分割で可倒式になり、シートを倒すことでフラットな荷室も作れるので長尺物も積みやすい。ちなみにフレキシブルボードは、かなり頑丈に作られているそうで、上段に設置すれば簡易ベッドとしても使えそうな雰囲気だった。後述するが、CR-V e:FCEVは給電も可能なので、最近流行りの車中泊仕様としても面白いベース車に感じた。後席を倒し、フレキシブルボードを上段に取り付ければ、比較的フラットなベッドキットのような形状になり、SUVながら大人が十分に横になれるスペースが生まれるし、下段に荷物も収納できて便利そうだ。

外部給電機能も充実

CHAdeMO方式のDC給電コネクターも備え、パワー エクスポーター e:6000/パワー エクスポーター 9000などの可搬型外部給電機の接続も可能
CHAdeMO方式のDC給電コネクターも備え、パワー エクスポーター e:6000/パワー エクスポーター 9000などの可搬型外部給電機の接続も可能(筆者撮影)

最後に外部給電機能だ。CR-V e:FCEVでは、車内の12V電源やUSB電源のほか、左フロントフェンダー部に普通充電と外部給電に対応したAC充給電口、ラゲージスペースに高出力外部給電に対応したDC給電口がある。

このうち、DC給電口に関しては、専用の外部給電機(パワー エクスポーター e:6000/パワー エクスポーター 9000)を接続して使用するため、一般向けというよりは野外イベントや災害時の電源としての活用を前提とした法人・自治体向けの機能となる。そのため詳しくは割愛するが、注目は外部給電に対応したAC充給電口だ。

専用の給電用コネクター「ホンダ パワーサプライコネクター」が標準装備
専用の給電用コネクター「ホンダ パワーサプライコネクター」が標準装備(筆者撮影)
ホンダ パワーサプライコネクターを外部給電口に接続するこで家電製品に電力を供給可能
ホンダ パワーサプライコネクターを外部給電口に接続することで家電製品に電力を供給可能(筆者撮影)

この外部給電口は、プラグイン充電機能に加え、最大1500WのAC給電も可能。プラグイン充電については、日本およびアメリカにおける普通充電規格「SAE J1772」に対応し、自宅のACコンセントに接続することで手軽に車両の充電が可能だ。

また、専用の給電用コネクター「ホンダ パワーサプライコネクター」が標準装備され、手軽に家電製品を接続して使える点も利便性が高い。最大1500WのAC供給が可能なので、停電時やアウトドアなどのレジャーで力を発揮する。そのほか、キャンプで電気ケトルをつないでお湯を沸かしたり、外出先でパソコンをつないで仕事をしたり、スキーや海などの帰りにドライヤーをつないで髪を乾かしたり、DIYの際に電動工具をつないで作業したり、さまざまな使い方ができそうだ。

次ページなぜ6代目CR-Vは燃料電池車のみのラインナップなのか?
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