おしゃれ男子の新鉄則「理髪店でコーヒー」

ニューヨークに新たなブームがやってきた

理髪店パーソンズ・オブ・インタレストのオーナー、スティーブ・マークス氏(左)と、パーラーコーヒー創業者のディロン・エドワーズ氏(右)。ニューヨークのブルックリンでは、コーヒーやクラフトビールを出す「おしゃれ」理髪店が増えている(Daniel Krieger/The New York Times)

ブルックリンでメンズウェアの会社を経営する22歳のアンドリュー・リビングストンは、数週間ごとにある店に仕事帰りに立ち寄り、そこでペールエールかエスプレッソを一杯飲む。その店には、自分と同じようなタイプの男たちが集まっている。

リビングストンが向かう店は、ブルックリンのウィリアムズバーグにある「ブラインド・バーバー(理髪店)」だ。同店では45ドル(約5500円)で髪をカットしてもらえて、10種類のビールも飲める。そのうち4種類は生ビールだ。カプチーノは「ブルーボトルコーヒー」の豆が使われており、理髪スペースの隣にある広々としたカフェで用意される。リビングストンは飲み物を注文して、年代物の椅子に座ってヘアカットを受ける。

バーでは不可能な「会話」ができる場所

「息抜きするにはいい場所だ」とリビングストンは言う。「男にとって、特にニューヨークのような街では、こんなふうにストレスを解消して誰かと雑談できる場所を持つことは大切なんだ」。

ブラインド・バーバーの共同設立者であるジェフ・ラウブは言う。「コーヒーで3ドル稼ごうとしている訳ではない。コーヒーから会話が始まり、友人関係が始まると思っている。できれば、ほかの何かのきっかけになるといいとも思う」。

ブラインド・バーバーの共同パートナーの2人。ブラインドバーバーではコーヒーのほか、10種類ものビールが飲める(Daniel Krieger/The New York Times)

ブラインド・バーバーのような、カフェと理髪店が組み合わさった店舗が最近増えてきている。臨床心理学者で、『男にお喋りができたら(If Men Could Talk)』の著者であるアロン・グラッチは、「会話するための場所を提供するという点で、こうした店舗は新しいものだと思う」と話す。

グラッチは言う。「会話を楽しむのは女性の行動に少し近づくものではあるが、独特な『男性的な』方法でそれが行われている。昔から、男が集まる場所といえばバーだが、非常に騒がしいのでじっくりと会話ができない。スポーツ・イベントも同じだ」。

厳密にいえば、こうした店も女性の入店を禁じてはいない。だが、夜の予約時間は短い髪のカットに合わせた区切りとなっている。また、簡単なサービスメニューには、西洋かみそりを使ったひげそりや、口ひげの手入れなども載せられている。

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