全米一のパン屋が日本上陸延期を決めたワケ

ブルーボトルも認めた絶品クロワッサン

「パリッとしながら、しっとりしている」と米ニューヨーク・タイムズ紙が絶賛するタルティーンベーカリーのクロワッサン

「全米一のクロワッサン」を日本で味わえるのはまだ先になりそうだ。米国人気ナンバーワンとの呼び名が高い「タルティーンベーカリー&カフェ」の日本出店が延期されることがわかった。

今年4月に「コーヒー界のアップル」と呼ばれるブルーボトルコーヒーが買収したことでも話題となったタルティーン。東京・代官山に先月オープンした商業施設「ログロード代官山」内に店舗を開く予定だったが、ブルーボトルが6月2日、代官山店の出店を見合わせると発表した。

目下、新たな出店先を物色中

来日中のブルーボトル創業者兼CEOジェームス・フリーマン氏によると、理由は「パンを作るのにもっと広いスペースが必要だと判断した」からだ。背景には、今年2月にブルーボトルの日本1号店である、清澄白河店がオープンした際、連日予想を超える人が押し寄せたことがある。行列が出来るのは飲食店にとって悪い話ではないが、フリーマン氏は顧客を長時間待たせることを快くは思っていなかった。

そこで、タルティーンについても、大勢の顧客が訪れることを考慮して、より多くのパンが作れる広いスペースが必要と判断したようだ(もともとタルティーンはブルーボトルに買収される前に、ログロードへの出店を決めていた)。

もっとも、ブルーボトルはタルティーンの出店については前向きで、フリーマン氏は「目下出店できるスペースを探している。少なくとも5000~7000平方フィート程度のスペースがあるところがいい」と話す。タルティーンのオーナーである、チャッド・ロバートソン氏も日本の出店に向けて「先日も北海道の小麦農家へ出向いていた」(フリーマン氏)というから、あとは場所を見つけるだけだ。

ブルーボトルがそこまでこだわって出店計画を練っている、タルティーンの実力はどれほどなのか。

定番品のカンパーニュはタルティーンの人気パンの一つ

サンフランシスコのミッション地区にあるタルティーンは、2002年創業の全米屈指の人気ベーカリー。同市のレストラン・接客業専門広告代理店、アンドルー・フリーマンでオーナー兼社長を務めるアンドルー・フリーマン氏いわく、タルティーンは「ベイエリアの名物店」だ。

同店のパンやスイーツを求めるツーリストや地元の住民がつくる長い行列は、今やミッション地区の名物といえる。

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