今や影響力が衰えた米国に代わって、覇権を握りつつあるといわれるドイツ。フランスの歴史学者・人類学者である著者は、今のドイツこそ欧州危機の元凶だと説く。
冷戦終結後、ドイツはEU(欧州連合)の東方拡大によって、社会主義政権下の高い水準の教育を受けた良質で安い労働力を活用し、経済を復活させることに成功。欧州での独り勝ちを収めた。
また、ロシアからの天然ガスのパイプラインが、ウクライナ経由でドイツに通じていることから、ウクライナとロシアの対立の裏に、ドイツとロシアの対立を見る。
近年の事の推移から、ドイツが債務危機を利用して欧州全体を牛耳る可能性までをも論じている。
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