東武伊勢崎線「栃木県区間」足利市に何がある? 多々良―野州山辺間、県駅前は産業団地造成中

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東武伊勢崎線は、館林―伊勢崎間を単線で走る。そのため、足利市駅から野州山辺駅にかけての区間は単線高架という、なんとも独特な構造をしている。

野州山辺駅のホームに立つと、立派な高架駅と空が広く見える北関東らしい風景のミスマッチ。これもまた、伊勢崎線ならではの個性の1つだ。

東武鉄道の野州山辺駅
足利市駅と同じく高架の野州山辺駅。駅の規模感はこちらがはるかに小さい(撮影:鼠入昌史)

「足利市駅には、もう1つ見てほしいものがあるんです。駅の南側、高架下に『笑う門には福来たる』と書かれた像がありまして。聞いたところでは、昔、地元の方が寄贈してくださったそうです。裏には『東武鉄道の発展を祈り寄贈』と書かれています。破顔一笑、すごくいい笑顔の子どもの像。これを見るだけで、なんだか元気な気持ちになれますよ」(宮田駅長)

沿線は見どころが多い

足利というと、フラワーパークを筆頭に見どころの多い観光地。かくいう筆者も、『渡良瀬橋』聖地巡りで訪れたことがある。もちろんそんな旅も楽しいが、一見なんてことのない東武伊勢崎線の駅たちもまた、個性に満ちていておもしろい。群馬と群馬に挟まれた足利の駅歩き。冬の空っ風を浴びながら訪ねてみてはいかが。

渡良瀬橋
渡良瀬橋。北側のたもとには森高千里『渡良瀬橋』の碑も(撮影:鼠入昌史)
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鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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