東武伊勢崎線「栃木県区間」足利市に何がある? 多々良―野州山辺間、県駅前は産業団地造成中

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宮田駅長が管理している駅は、足利市駅を中心に多々良駅から野州山辺駅までの6駅だ。このうち、多々良駅だけが群馬県館林市にある。つまり、宮田駅長は県をまたぐ駅長さん。このあたりも東武伊勢崎線らしさというべきだろうか。

ともあれ、足利までやってきたからには足利市駅以外の駅も巡らねばならない。まずは、群馬県に戻って多々良駅。駅の近くを流れる矢場川という小さな川が県境になっている。開業時には中野村という集落に近かったことから、中野駅を名乗っていた(現在は小泉線本中野駅が中野の最寄り駅)。

東武鉄道多々良駅
足利市駅が管理する6駅のなかで、唯一群馬県に所在する多々良駅(撮影:鼠入昌史)

多々良駅は足利市駅が管轄

「地元の方に駅の土地を提供してもらってできた駅だと聞いています。足利市駅が管理する駅の中では、この多々良駅だけ古い駅舎が残っている。館林らしく、駅前にはタヌキもいますよ」(宮田駅長)

駅長のいうタヌキとは、もちろんホンモノのタヌキではなく信楽焼のタヌキ。館林は分福茶釜の茂林寺がある町で、それにちなんだものだ。駅前から南に下ると国道122号が通っていて、たくさんのクルマが行き交っている。昔ながらのちょっとした市街地の中の駅、といった趣である。

多々良駅の改札口
古い駅舎が使われている多々良駅。古めかしい出入り口にIC改札機がある(撮影:鼠入昌史)
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