「5万円のケーキ」に見えたコージーコーナーの本気 「親しみやすさとコスパ」だけではなかった

拡大
縮小

ほかの洋菓子チェーンと比べてみると

苺サンドショート(直径15cm、4500円)。生クリームにいちごが映える、デコレーションケーキの定番だ(撮影:尾形文繁)

クリスマスなどの洋風なイベントだけでなく、ひな祭りや七五三などの昔ながらのイベント用にもデコレーションケーキを発売しており、高級感のある地名を冠したブランド名に反し、親しみやすさがある。

大ヒット商品、「ジャンボシュークリーム」(ホイップ&カスタード 162円)。片手で持てないほど大きく、ずっしりと中身が詰まっているのが嬉しい(撮影:尾形文繁)

ちなみに洋菓子チェーンとしてはほかに、不二家(1910年創業、949店舗)、シャトレーゼ(1954年、約790店舗)がある。それぞれチェーンとしての特徴があるが、シュークリームの価格を比べると、コージーコーナーのジャンボシュークリーム(162円)、不二家の窯焼きダブルシュークリーム(330円)、シャトレーゼのダブルシュークリーム(129円)。

コージーコーナーのジャンボシュークリームはその大きさも考えると、コスパのよさで人気のシャトレーゼにもひけをとらない価格設定と言える。

2023年のクリスマス向けに銀座コージーコーナーが発売した、15台限定の「クロンヌ ドゥ フレーズ」(5万4000円)。中央がいちごのショートケーキ、周囲がホワイトチョコムースの2重構造になっており、2つの味が楽しめる(撮影:尾形文繁)

このように、親しみやすさとコストパフォーマンスのよさが特徴となっている銀座コージーコーナー。そんな同ブランドが2023年のクリスマスに向けて、5万4000円の超高級クリスマスケーキを発売した。

次ページ「クロンヌ ドゥ フレーズ」の断面は宮殿のように見える
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT