「勉強にハマる子」の親が熟知する"4大要素"の威力 わが子は「非認知能力が足りない」と嘆く親たちへ

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「子どもの非認知能力をどうやって高めるか?」と言われると、どこか違和感が。その正体とは?(写真:ノンタン/PIXTA)
【質問】
小3と小6の子どもがいます。これからの教育では認知能力以外に非認知能力も必要だと聞きました。うちの子たちは勉強などにおいて、粘り強さ、自信、やる気などの非認知能力が足りないのではないかと思っています。非認知能力をどのようにすれば高めることができるでしょうか。
(仮名:秋山さん)

子どもは本来「非認知能力」を持っている

認知能力とは学力など指標があって測定できる能力のこと。非認知能力は協調性、やり抜く力やコミュニケーションなど、数字で測ることが難しい能力のことです。最近、よく耳にする人もいるのではないでしょうか。

具体的には、非認知能力についてOECD(経済協力開発機構)では「目標の達成(忍耐力・自己抑制・目標への情熱)」「情動の制御(自尊心・楽観性・自信)」「他者との協働(社交性、敬意、思いやり)」などとしています。また、非認知能力は幸福度の高さとつながるともしており、子どもの幸せを願う親たちにとって大変気になるキーワードではないでしょうか。

非認知能力というとき、幼児期にその力を育てる重要性が語られることが多く、筆者もこの力は何歳になっても大切な力だと思います。しかし、「子どもの非認知能力をどうやって高めるか?」と言われると、それにはどこか違和感を持ちます。

というのは、筆者は“すでに子どもたちには十分な非認知能力がある”と考えているからです。子どもは本来非認知能力を持っているのに、それがない、もしくは足りないとして、高める教育をしなければならないというのは、どこか大人の驕りのように感じなくもありません。

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