年700杯ラーメン通が推す「地方の名店の絶品4品」 わざわざ食べに行きたい長野県上田市の名店を紹介

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この店では現在、レギュラーメニューとして、醤油ベースの「中華そば」と、塩ベースの「塩そば」を提供。

(画像:OCEANS編集部)

いずれも甲乙が付けがたい完成度を誇るが、とくにおすすめしたいのが「塩そば」だ。

「ただただ偉大」「信州ラーメンの金字塔」。塩そばを形容するに相応しいのは、そんな賞賛の言葉に尽きる。

異次元の出来映え、上田市の高級地鶏のスープ

先行して千鶏に足を運んだ複数のラーメンマニア仲間が、異口同音に塩そばを褒めたたえていたので、期待値を上げて実食に臨んだが、想像を軽々と凌駕した。

実感を虚飾なく表現すれば、食べている最中、思わず笑みが浮かんでしまうほど、そして、「美味い」という言葉でさえ軽々しく感じてしまうほどのスケール感を持ち合わせる。

(画像:OCEANS編集部)

では、この一杯のすごさを解説しよう。

まず、スープ(出汁)が異次元の出来映えだ。上田市が誇る高級地鶏「真田丸」のうま味とコクを明快に表現しながらも、味わいは、身体中の細胞に沁みわたるように穏やかで柔和だ。

3種類の塩をブレンドし、適量の羅臼昆布と貝の滋味を溶かし込んだ塩ダレが、「真田丸」の存在感をさらに際立たせ引き立てる役割を全うする。舌上で刻々と移ろう繊細な旨味は、まるで日本の四季のよう。一度手を付けたら最後、レンゲを持つ手が止められない会心の出来映えだ。

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