"停止は恐怖"声優・津田健次郎が語るプロの流儀 人気作で脚光、活躍の場広げるも慢心はしない

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自分の理想を追い求めるあまり、視野が狭くなったり、意固地になるのは新人時代の「あるある」エピソード。でも、津田さんはそんな空回りを経験することも大切だと言う。

津田さん若い頃は『バランスを取る』なんてクソくらえだという気持ちでした。だから、はみ出すことは怖くなかった。

それがある時期から、仕事をしていく上ではバランス感覚も大事なんだと分かるようになって。経験値やキャリアを積めばバランスを取ることはそんなに難しくないけど、今度ははみ出すことの方がずっと難しくなってしまうんです。
(写真:洞澤 佐智子(CROSSOVER))

実感を込めながらそう語って、「はみ出すと言うと、少し言葉がネガティブかな」と苦笑する。

津田さん要は、自分の感性を信じてやり抜くこと。それができるのが新人時代の強みなのかな、って。

新人の頃は実力が伴わない部分も多くてでこぼこしているけど、それも含めて全てやる気から来るもの。そういう過剰なエネルギーがある人ほど成長は早いんですよね。

だから、新人のうちは守りに入る必要なんてないと思う。それよりも失敗を恐れず挑戦することの方がずっと大事だし、攻めの気持ちは、新人ではなくなった今もこれからもずっと大事に持っていたいです。

これくらいでいいか、と思った瞬間にプロではなくなる

秋乃の周りには、さまざまなコンシェルジュの先輩たちがいる。無理難題にも思えるお客さまからのリクエストに、長年の経験と知識で応えていく様は、まさにプロそのものだ。

津田さんが思う「プロ」とはどんな人だろうか。

(写真:洞澤 佐智子(CROSSOVER))
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