60歳のとき、保険会社をつくりましょうと声を掛けられたんです--出口治明・ライフネット生命保険社長(第1回)

60歳のとき、保険会社をつくりましょうと声を掛けられたんです--出口治明・ライフネット生命保険社長(第1回)

--2008年にライフネット生命保険(以下、ライフネット)を創業されました。74年ぶりの独立系生命保険会社として話題を呼びました。しかも、当時、出口さんは60歳。“還暦ベンチャー”と著書にも書かれていますが、60歳で起業するというのは驚きです。起業の経緯についてお聞かせください。

きっかけは58歳のときでした。当時は日本生命の子会社にいました。ある日、旧友から「生命保険について詳しく知りたがっている人がいる。どうせお前は暇だろうから話をしてやってくれ」と電話がかかってきたんです。

僕は友人の友人は友人と思っていますから、当然会うと答えました。その人が、あすかアセットマネジメントリミテッドの谷家衛さんでした。彼との出会いがすべての始まりです。

初めてお会いし、日本の生命保険業界について30分くらい話をしたところで、谷家さんは唐突にこうおっしゃったんです。「出口さん、めちゃくちゃ保険に詳しいですね。僕の会社に来てください。保険会社を一緒につくりましょう」って。

谷家さんは屈託のないお顔をなさっていて、どう考えても悪い人には見えなかった。後になってから谷家さんは47歳だということがわかったのですが、初対面では30代前半にしか見えませんでした。

こんなに若い人が僕のようなおじいさんに「一緒に保険会社をつくりましょう」と言ってくれるなんてありえない。何かのご縁です。仮に日本生命の社長という立場だったら、白地に絵を描くような戦略はできません。

ゼロから保険会社をつくる機会を与えられたのは、宝くじに当たるような僥倖だと思い、僕もその場で「いいですよ」と言ってしまったんです。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。