【産業天気図・半導体】価格低下や需要伸び悩み等で『曇り』続き。再編の可能性も

足元の大手半導体メーカーの損益は厳しい状況が続いている。国内で売り上げ最大手の東芝<6502.東証>は、2005年9月中間期の半導体部門売り上げが4940億円(前年同期4895億円)、営業利益は495億円(前年同期645億円)と減益ながらも高収益を保っているが、これはほぼ唯一の「例外」だ。
 東芝に抜かれて国内2位となったルネサステクノロジ<非上場>の2005年9月中間期売り上げは4393億円(前年同期5135億円)、営業利益5億円(前年同期364億円)と大幅減収減益となった。昨年度上期に大きな利益を上げたLCDドライバーの損益悪化が大きな要因だ。3位のNECエレクトロニクス<6723.東証>も中間期売り上げは3129億円(前年同期3768億円)へ、営業利益は121億円の赤字(前年同期は307億円の黒字)へ沈んでいる。デジタル家電向けのシステムLSIを中心に、価格低下と需要伸び悩みが続いていることが苦戦の最大の原因。DRAMのエルピーダメモリ<6665.東証>のように、価格低下に加え、増産投資がかさんでいることから赤字になっているケースもある。
 今06年3月期下半期は家庭用ゲーム機向け、携帯電話端末向けなどに一部明るさがあり、若干、需給の改善が見込める。しかし、国内半導体市場の成長率は低く、曇天が続きそう。続く07年3月期も、劇的な改善は見込めない。ルネサス、NECエレなどが得意とするデジタル家電用のシステムLSIに韓国サムスン電子が本腰を入れることもあり、日本勢の経営環境は厳しくなる一方だ。再編の動きが活発化する可能性も高い。
【山田俊浩記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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