浅田真央を復帰に導いた「感情コントロール」

「後悔」は一生自分を攻撃し続ける原因になる

(写真:Atsushi Tomura / ゲッティー)

前回は、近藤麻理恵氏(こんまり)の「ときめき整理収納法(Konmari Method)と、アンガーマネジメント的思考法の共通項を拾い出し、人生がときめく(なぜかうまくいく)論拠について考えました。

さて今回は、「今の心境を話します」から始まる、浅田真央選手のさわやかな復帰宣言から、その意思決定に至るプロセスをアンガーマネジメント的に検証してみたいと思います。皆さんのビジネスや私生活に役立つであろう考え方も、見い出せることでしょう。

以前は選手としての復帰について「ハーフハーフ」と語っていた浅田選手。1年以上の休養を経て、復帰を決めた理由に、筆者は「自分の気持ちに上手く踏ん切りをつけた」ことがあると感じます。

「ワースト」と「ハッピー」のダブル想定

スポーツに限らず、ブランクを置いて復帰することに、大きな不安はつきものでしょう。そして、不安はイライラ・怒りのもと(第一次感情)になり得ますから、上手に向き合わなければなりません。

不安やストレスに強い人の特徴として「備える」ことに長けていることが挙げられます。では、何に備えるのか? それは「最悪の事態」にです。「最悪の事態」にうまく「備えた」アスリートの例として、ダルビッシュ有投手が挙げられます。

それは右肘手術を決断したときのコメント。手術を受けたとしても復帰出来ない可能性があることに言及し、一方で

「強がりではなく、不安も怖さもありません。今までの野球人生に悔いはないです。もちろんファンの皆さんの前に戻りたい気持ちはあるので、色々なことを試しながら最大限の努力はします。ですが今の正直な心境は落ち着いていて、前を向いてしかいないということです」

という心情を語っています。

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