読書を怠る人と習慣にできている人の決定的な差 文章力もプレゼン力も…あらゆる仕事力向上に効く

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そんなキングは、1年間で何冊本を読むのかというと、70冊から80冊とのこと。

少ないようにも思えますが、アメリカの小説は分厚いペーパーバックがほとんどです。

日本の本と比べると2倍近いボリュームがあります。つまり、日本の本に置き換えると150冊くらいでしょうか。

月10冊以上の読書をしていれば、文章力も磨かれる。それは作家にもなれる読書量だといえるのです。

ネット時代とは文章力が試される時代である

「文章力」というのは、実はインターネットの時代となった現在、極めて重要になっています。

会社の通達やお知らせもメールで来るし、日報や報告書もパソコンで文書にしないといけない。一昔前であれば、直接話し、直接伝えていたのが、最近では「文章」を通して「書く」「読む」ことによってコミュニケーションをする割合が飛躍的に増えています。

仕事に限らず、友達との交流や恋愛、さらに夫婦や親子の交流、連絡も「メール」「メッセージ」なしでは考えられません。つまり、自分の考えを文章で的確に表現できる人は、仕事で成功する。また、自分の思い、気持ちを文章で的確に表現できる人は、友人や恋人、家族と上手にコミュニケーションができ、友情と愛情に包まれた生活が送れるのです。

インターネットの時代では、「文章力」は絶対に不可欠な「仕事力」だといえます。

そして、「文章力」を鍛えるほとんど唯一の方法は、キングの言うように「たくさん読んで、たくさん書く」ことなのです。

本を読まない。文章も書かない。それでいて、文章力を鍛えることは不可能です。

言い換えると文章力を鍛える方法とは、インプットとアウトプットを繰り返すことです。

アウトプットを前提にインプットを行い、インプットをしたらアウトプットをする。それをフィードバックして、また別のインプットをしていく。「アウトプット読書術」を実践するだけで、文章力は確実に鍛えられます。

インターネットに文章を書きながらそれを繰り返していくと、ブログ、Twitter、メルマガなどで人気を博すこともできますし、本を出版することも夢ではありません。本をたくさん読んで、ネットにたくさん文章を書く。

私が、ここ20年以上毎日やっていることを一言でいうとそうなります。

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