「超ひも理論」の理解者はパンダより少ない! 天才物理学者・浪速阪教授に聞く<2>
円すいをどう特徴付けるか?
仲野:ちょっと、黒板に書いてある円すいの話を聞きましょう。それはそんなに難しいことではないでしょう。
橋本:ないですよ。ここでは、この円すいをどう特徴付けるかを考えています。
仲野:え、その円すいは円すいじゃないんですか???
こらこら、仲野先生。
橋本:円すいを特徴付けるのは高さとか角度とか、いろいろありますね。そのデータへの落とし込み方は、どうやるのが本質的なのかを考えているのです。
仲野:ほお。
橋本:それで、我々の体は粒子からできていますが、その粒子は波でもありますよね。あの、我々の体はそうできてしまっているんです。
仲野:確かにね。
橋本:そう考えると、粒や波を満たすこの空間という入れ物も、粒か波でできていると思うしかないんです。
仲野:……。
橋本:ないですよね。すると、この円すいのはっきり見えている直線部分も、ギザギザしていたりぼんやりしていたりするかもしれません。角度は飛び飛びかもしれません。
仲野:……。
橋本:通じました?
仲野:あの。成毛さん、自分だけわかったふりするのやめてください。
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