「アソビ」で始まった僕のサラリーマン生活

古市憲寿×成毛眞 対談

 NHKのEテレで、毎月最終土曜深夜に放送される「ニッポンのジレンマ」。5月31日土曜深夜は、「新時代の会社活用作戦」をテーマに、20代、30代の若手のサラリーマンやサラリーマン経験者たちが、会社に所属しながら軽やかに自己実現してく方法、この時代だからこその会社との付き合い方について、屈託なく語る。
 スタジオの新世代の議論の呼び水となるインタビューに、マイクロソフト日本法人元社長にして、読書好き教養人の成毛眞が、先行世代代表として答えてくれた。聞き手は番組MCの社会学者・古市憲寿。どんな視点が飛び出すか……?

就活なし。「遊び」で始まったサラリーマン生活

古市:成毛さんの経歴がすごい不思議というか、独特ですよね。

成毛:そうですよね。大学の4年のときに就活してないのです。単位がなくて卒業は来年になるなと思っていたのですが、なんとか3月に卒業“できてしまった”。でも、卒業後の仕事が決まっていませんでした。仕方ないので、知り合いをあたってみたところ、近所のガソリンスタンドにたまに給油に来るオジサンが、大学卒の若手を探しているという話を聞きましたので、とりあえずそこに入ってみました、というのが私の“就活”でしょうね(笑)。

古市:では別に入りたくて入ったっていうよりは、たまたまそこで……。

成毛:たまたまです。何やっているかも知らなかったのです。とにかく働かなきゃ食っていけないから、行き先を探したっていうのが本音です。とはいえ、アルバイトだけで生きていくのも限界があると思っていました。

起業家的な部分はあくまで“シャレ”

古市:いきなり会社を起こすということは考えなかったのですか?

成毛:全然、考えないですよ。今でもあんまり考えていませんよ。

古市:今みたいな実業家的な仕事をされていてもですか?

成毛:個人的には会社経営している部分は、“シャレ”みたいな部分がありますね。何か会社を作って「歴史に残るような大会社にしたい」とか、「後世に残るような作品として会社を経営したい」というイメージはありませんね。あくまで人がやったことがないことをやってみようっていう、方針の延長線上に今があるというイメージですね。

古市:大きいミッションがあって、そのために作ったとかではなくて?

成毛:ないです、ないです。社会的に役に立つというつもりも、全然、ありません(笑)。

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