お金が貯まる人が「真っ先に削っている支出」一覧 今すぐ見直すべき「固定費」を細かくチェック!

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欲しいものが見つかったとき、その場で衝動買いするのではなく、一週間以上時間をおき、それでも欲しければ改めて購入を検討するといい、と述べている本もありました。必要なものと欲しいものを分けて考えることが、賢い消費生活につながります。

貯蓄・投資分は先取りするのがコツ

「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」という法則(パーキンソンの法則)があります。人間はあればあるだけお金を使う傾向にあります。

「振り込まれた給料で生活して、残ったお金を貯金・投資にあてる」「お金が余ったら貯蓄や投資をする」という考え方では、毎月の貯金額(投資額)にバラツキが出るうえに、出費が多い月には貯金や投資にお金を回せなくなります。

したがって、「貯蓄分や投資分を先取りし、残ったお金で生活をする」ほうが、お金を増やすことができます。

×「収入額-支出額(生活費)=貯蓄額(投資額)」
〇「収入額-貯蓄額(投資額)=支出額(生活費)」

貯金のお金を先取りする方法は、『pay yourself first(まず自分のためにお金を使う)』と表現されることもある。貯金は自分のためだということを思い出させてくれる言葉だ。貯金のお金は最初からないものと考えれば、使いたい誘惑に打ち勝つのも簡単になるだろう」(アンドリュー・O・スミス著『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』SBクリエイティブ)

ここでは、支出を見直してお金を貯めるコツを紹介しました。

電気・ガス・食料品・日用雑貨をはじめ、公共料金や生活必需品も値上げラッシュです。世知辛い世の中に少しでも抗うには、お金の正しい知識を身につけること。

「今までと同じお金の使い方ではダメ」

「収入を増やす、節約する、投資をするための工夫が必要」

だと強く感じます。本記事が、お金を正しく「貯める、増やす、使う」のヒントになれば幸いです。

藤吉 豊 文道代表取締役

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ふじよし ゆたか / Yutaka Fujiyoshi

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、グラビアアイドルなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。大学生や社会人に対して、執筆指導なども行なっている。(※「吉」の字は正しくはツチヨシ)

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