絶滅寸前「ドムドム」救った元専業主婦社長の半生 39歳初の職場は「SHIBUYA109」同僚は20代のギャル

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『そらき』を始めて約6年がたつ頃、再び大きな転機を迎えます。

ドムドムハンバーガーの親会社で当時専務を務めていた『そらき』の常連さんから、「商品開発を手伝ってほしい」とお誘いいただいたのです。

ドムドムハンバーガーを再建させるしか道はなかった

最初は顧問契約を結び、お店と並行してお手伝いをしていたのですが、どんどんのめり込んでしまって。

顧問として契約を交わし、藤崎さんが最初に企画・開発した『厚焼き玉子バーガー』が話題に。現在は定番商品になっている

お店は一緒にやっていた109時代からの仲間に任せ、私は51歳でドムドムハンバーガーに入社することにしました。

当時のドムドムハンバーガーは大赤字。

経営を再建するために入社した私は入社半年後、誘ってくれた当時の専務に「私を役員にしてください」と直接お願いをしました。

これも起業した経緯と同じで、それしか選択肢はなかったんです。

『そらき』が順調な中で「頑張ってね」と送り出してもらった以上、ドムドムハンバーガーを再建させるしか道はありません。

とはいえ現場でブツブツ言っていても、会社は自分が思っている改善とは違う方向に進んでしまう。その結果会社を再建できなければ、私の存在意義がないじゃないですか。

私はドムドムハンバーガーを再建させるために入社したのだから、そのためには自分が舵取りできるポジションに就かなければならない。だから、役員になる必要があったんです。

今振り返っても、それしかなかったなと思いますね。ベテラン社員の皆さんがいる中でこんなこと言って、図々しいとは思いますけど(笑)

次ページ思い切った直談判の末
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