太陽電池メーカーに非常に活発な動き、部材調達に震災影響小さい=エヌ・ピー・シーの隣社長

福島第一原子力発電所の事故を受け太陽光発電への需要が世界で高まっていることを受け、エヌ・ピー・シーの隣良郎社長は12日、「太陽電池モジュールにはガラス、シリコン、バックシート、フレーミングなどが使用されるが、(震災後も)これらの素材の調達面にそれほどの影響はない」との見方を示した。ただ、一部の太陽電池メーカーが部材確保に走れば、価格が高騰する懸念はあるという。

東京都内で開いた決算説明会の席上で、太陽電池メーカーの最新動向に言及した中で見方を示した。
 
 太陽電池メーカーが非常に活発な動きをしているとした上で、「中国メーカーが大幅増産に動こうとしている。材料(シリコン)を確保しようという動きもある」、「日本メーカーが太陽光発電設備関係で数百メガワットクラスで上乗せ(増産)していくことも、早い時期にあるのではないか」といった見方を示した。
 
 エヌ・ピー・シーは太陽電池モジュール製造ラインの主要装置を手がけ、この市場で世界シェア57%を握る。カスタマイズ化技術を強みに世界中のほぼすべての太陽電池メーカーと取り引きしている。

ただ、同社の今2011年8月期通期業績は、従来計画の売上高243億円、営業利益22.7億円から、売上高201億円、営業赤字4.8億円に転落する見通し。受注案件の一部で製品の作り直しが発生したことで大幅なコストアップに。震災により、部品の一部に入荷遅れが発生したことも、収益を押し下げる。

(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)

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