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息長い株高にはメガベンチャー育成が不可欠だ 経営共創基盤グループ会長・冨山和彦氏に聞く

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ジリ高相場が続く条件と課題を企業再生のプロに聞いた。

経営共創基盤グループ会長 冨山和彦氏
冨山和彦(とやま・かずひこ)/経営共創基盤グループ会長。2007年に経営共創基盤(IGPI)、20年に日本共創プラットフォーム(JPiX)を設立し、両社の代表取締役。パナソニックHD社外取締役のほか、日本取締役協会会長としても活躍。(撮影:梅谷秀司)

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ジリ高相場が続くための課題を企業再生のプロに聞いた。カギは、経営者の利益への執着と日本発メガベンチャーの育成だ。

──日経平均株価3万円超えの株価水準をどうみていますか。

2つの点からまだまだ上がってもおかしくない。1つは、もともとPBR1倍割れの会社がいっぱいあったが、東証がこの問題に言及したことで、さすがに反応する経営者が目立ってきた。

もう1つは、日本の大企業は儲からない事業をやりすぎていた。儲からない事業を抱え込んでいるから未来投資をできない。ところが、ソニーグループや日立製作所のように事業ポートフォリオを変えてしっかり未来投資を始める企業が増えてきた。

投資をし続けたからこそ成長できた

──これまでも半導体製造装置などのグローバル企業は一貫して成長をしてきました。

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