超一流は、結果が出なくても「頑張らない」

ACミラン本田圭佑が逆境に慌てない理由

というのも、サッカーは、年間を通じてリーグ戦だけでも38試合あり、それに加えてカップ戦、チャンピオンズリーグがありますから年間50試合、さらに代表選手は、自国に帰って試合を重ねます。毎週2試合、年間を通じて消化しなければなりません。

そんな中、「今日は雨だから調子が悪い」とか、「今日は涼しいから調子がよかった」とか、「グランドの芝が悪い」とかそんなことを言ってはいられないのです。

どんな条件下でも監督の期待しているプレーを発揮しなければ、試合には使われません。超一流の選手は、いくら調子が悪いときでも、環境が悪いときでも「そこそこの力」を発揮します。

たとえばミラン時代に2度の得点王に輝き、2003-2004年シーズンのバロンドール(ヨーロッパ年間最優秀選手)にも選出されたアンドリー・シェフチェンコも、年間を通じて練習の前後に

「遠藤! ストレッチをやるぞー!」

と言って、必ず筆者を呼びに来ました。たかがストレッチですが、毎回の練習、試合の前後に5分間のストレッチを欠かさずにやり通した選手は、シェフチェンコのほかには、後にも先にもいませんでした。

誰にでもできる簡単なストレッチ

いくらでも続きそうなものですが、きちんと続けられる選手はいません。それこそ、シェフチェンコが超一流であるゆえんなのかもしれません。

彼らが続けることができたのは、「毎日、たった5分のストレッチを続けることの意義」。つまり「なぜやるのか」を理解していたからです。

実際に、シェフチェンコは、身体のバランスが崩れたときにどうすればいいかを理解し、解決策として「練習の前後のストレッチが自分には重要である」というところまでわかったうえで、単純なストレッチを続けていました。

「コツコツ」こそが、どんな試合でもベストパフォーマンスを出す秘訣だと理解していたのです。これが、「がんばらない」という意味です。

すぐに超一流の領域にたどり着くことは難しくても、「毎日、たった5分のストレッチを続ける」という価値に気づくことが、一流に近づく1歩なのではないでしょうか。
 

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