ヨーグルトの裏側に隠された億万長者への道 プリン体も排出?「乳酸菌」の多大な可能性
スーパーに行くとかなりの売り場を占拠しているヨーグルト。昔から馴染みのあるベーシックなものから、いかにも高級感溢れるデザート系のものなどさまざまだ。中でもやたらと目につくのが、「プラズマ乳酸菌」や「ガセリ菌」といった菌の名称や「R-1」などアルファベットと数字を組み合わせた文字がパッケージに踊る「機能性ヨーグルト」と呼ばれるジャンルだ。
これだけ種類があると、妻から「いつものヨーグルト買ってきて」と頼まれて、うっかり違う商品を買って帰り、「ありがとう」どころかボロクソに非難されるという不幸な事態に陥った夫もいるのではないだろうか。
そう、各家庭、なんとなく「いつものヨーグルト」は決まっている。ただ、しょせんはヨーグルト。味に大した差などなく、いつものそれと他のもので一体何がどう違うのか実はよく分かっていない。
1000種類のヨーグルト、半分が「機能性」
そこでTBSテレビ『この差って何ですか?』取材班は、ヨーグルトについての徹底取材を開始!大手乳業メーカーはもちろん、地方のマイナーブランドに至るまで片っ端から電話取材をかけた。すると、どうやら全国で販売しているヨーグルトは現在1000種類以上あり、その半数以上が、機能性ヨーグルトだということがわかった。
では、機能性ヨーグルトの「差」は一体何なのか?「あなたの知らない乳酸菌力」などの著書もある、新宿大腸クリニックの院長、後藤利夫氏に話を聞いた。後藤氏いわく、すべてのヨーグルトには腸の調子を整える整腸作用が期待されるが、「機能性ヨーグルト」と呼ばれる商品は、その名のとおり「さらなる機能を持った乳酸菌」が別に入っているヨーグルト、ということらしい。
例えば、Aという乳酸菌だとインフルエンザにかかりにくい、Bなら花粉症の症状が緩和される、Cはピロリ菌を減少させる、などの効果がそれぞれ期待されるという。乳酸菌はとても個性的で、わたしたち人間の健康に様々な嬉しい作用をもたらす。