上西議員、「維新除名で年収増」のカラクリ 厳しい処分にみえるが、実は大甘だ
4月4日、大阪維新の会は上西小百合衆院議員を除籍。続いて維新の党も、上西氏を除名処分としたことが大きな話題になっている。これは一見、厳しい処分のようにみえるが、実は苦肉の策であり、大甘といえなくもない。まずは経緯を振り返っておこう。
ウイルス性胃腸炎のはずなのに
2015年度予算案が衆議院を通った3月13日、上西氏が本会議を欠席した理由についての疑義などが、除名処分の理由だ。
国会で最も重視されるのが本会議だが、とりわけ予算を可決する本会議には特別の意味がある。ロッキード事件で渦中にいた田中角栄氏も、高齢まで衆院議員を務めた中曽根康弘氏も、そしてよく「俺は潜る」といって政治の表舞台から姿を消していた小沢一郎氏も、これには欠かさずに出席していた。
もちろん上西氏も、その重要性はわかっていたのだろう。本会議を無断で欠席したわけではない。12日午後3時に赤坂の医院で「ウイルス性胃腸炎」のために「3日間の休養と食事療法が必要」との診断書を受け取り、翌日提出している。除籍の理由はそのような状態であるにも拘わらず、本会議の前夜に自民党の赤枝恒雄衆院議員に誘われて六本木で会食し、3次会までつきあっていたことだ。
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