上司の給料に「責任代」は含まれているか? 外資系に見る、デキる上司・デキない上司

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これはなぜでしょうか。

外資系企業のマネージャー(部長)クラスに求められるのは、部下を育てることだからです。

外資系ではつねに合理主義!

上司が部下を育てるのなんて当たり前じゃないか、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは、

「いやーずんずん君も成長したねぇ」

などという、そんな薄ぼんやりとしたことではありません。

外資系企業ではつねに合理的に成果が評価されていきます。

会社に長期計画と短期計画があるように、それぞれの部門にも長期計画と短期計画があり、それを達成したとき、部門のマネージャーも評価されます。

そのため、マネージャーは部門の目標を設定するために、メンバーに目標設定を振り分けていくことになります。

そして、個々人の目標を具体化させ、数値化させ、期限を決め、部下がそれらの目標を達成したとき、初めて部下が成長したと言えるのです。

つまりは、部下が成長するとは部門の業績が達成されたということであり、部下が成長しなければ部門の業績も達成されません。

この両者は密接にかかわっており、部下が逃げていくモラハラ上司は、部下が育てられず部門の業績も達成できないダメ上司であり、そのうちクビを切られていくのです。

そのため、外資系のデキる上司は、積極的に部下の業務と実績を把握しようとします。

私が外資系金融を辞め、ほんの短期間だけ日系金融機関に勤めている時、とても驚くことがありました。

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