キャンドゥ、「100円均一ではない店」の勝算 「100均」に飽和感、渋谷パルコに新業態
100円ショップ大手のキャンドゥが、3月27日、渋谷のファッションビル、パルコに新業態となる「OHO!HO!(オホホ)」を開店した。
取り扱うのは、20~30歳代女性向けのナチュラル雑貨で、価格帯は100~4000円と幅広い。メインの価格帯は300~500円だ。キッチンやダイニング用品を中心に、約2000アイテムをそろえ、従来の100円雑貨にはない質感を出しながらも、500円以下のリーズナブルな価格で訴求する。
価格よりも趣味性を重視
キャンドゥの浜岡信一・執行役員経営企画室長は「従来の100円ショップの延長線ではなく、ゼロベースで新業態を開発した。価格帯ありきではなく、趣味性の高い20~30歳代女性のマーケットを開拓することを狙った。店員も既存店からの再配置ではなく、新規で採用した」と説明。老若男女の日用雑貨を扱う既存100円ショップではリーチできなかった市場の獲得を目指す。
キャンドゥが新業態を展開する背景には、主力の100円ショップが長らく停滞を抜け出せていないことが背景にある。
100円ショップ業界はバブル経済崩壊以降の不景気を背景に本格的に市場が立ち上がり、2000年代前半まで急成長を続けた。しかし2000年代半ばからは業態としての目新しさが薄れたほか、他業態との競争も激化、国内市場は飽和状態が続いている。
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