80年代バンドブームより売れるヤマハのギター バラエティ富む入門機が多様化の時代にマッチ

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国内楽器市場では今、若年層のギターブーム再来がささやかれている。入門機のギターで最大手メーカーのヤマハも売り上げが急拡大している。

楽器店に並ぶヤマハのギター
国内の楽器市場は縮小均衡だが、ヤマハギターの売り上げは拡大中だ(記者撮影)

東京・渋谷のど真ん中にある池部楽器店の旗艦店「イケシブ(IKEBE SHIBUYA)」。店内の最も目立つ場所には、色とりどりのエレキギターが陳列されている。2万円から10万円ほどと手に取りやすい価格帯のものが多く、売れ筋も2万円から4万円の低価格帯だ。

【2022年12月29日12時38分追記】イケシブの正式名称に誤りがあり、表記のように修正しました。

渋谷という土地柄も影響していそうだが、イケシブのギター購入者の7割以上が10~20代の若年層だ。ギターを弾く誰かの姿に憧れて多くの若者が購入していく風景は、今も昔も同じ。ただ、イケシブのギター売り場を担当する赤井一樹氏は、「『ギタリスト以外の人に憧れて』というケースが増え、弾き手の裾野が広がった」と話す。

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