日経平均続伸、1万8971円で終了 公的資金の買い観測などで高値更新

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 3月6日、東京株式市場で日経平均は続伸。前日比で200円を超える上昇となり、終値では2000年4月19日以来、約15年ぶりの高値を付けた。都内で1月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。前日比で200円を超える上昇となり、終値では2000年4月19日以来、約15年ぶりの高値を付けた。公的年金による買い観測などを背景に先物主導で上値を切り上げた。もっとも2月米雇用統計を見極めたいとして心理的節目の1万9000円手前では積極的な買いは見られず、高値圏でもみ合った。

前日の欧米株高を背景に序盤から買いが先行。その後、「公的年金とみられる500億円規模の買いが観測」(国内証券トレーダー)されたことで、先物市場への買いが膨らみ、上げ幅を拡大した。2月中旬からの急ピッチな上昇局面が4日、5日といったん一服し、テクニカル面での過熱感がやや緩和されていたことも買いやすさにつながったという。

日経平均は昨年来高値を1万8979円まで切り上げたが、節目1万9000円回復には至らなかった。今晩発表の米雇用統計を前に手控えムードが強いという。ただ、市場では「国内公的資金の買いを支えに海外投資家が上値を買い進む構図が続いており、先高期待は強い」(準大手証券)として、指数は高値水準を維持した。

個別銘柄では、ユニーグループ・ホールディングス<8270.T>が大幅高。同社とファミリーマート<8028.T>が経営統合を含めた協議をしていることが明らかとなり、材料視された。ファミリーマートは統合が収益面での足かせになるとの懸念が広がり反落した。

また米国食品医薬品局(FDA)の許可を得ずに十二指腸内視鏡の販売を行っているとの米国での一部報道についてコメントを発表したオリンパス<7733.T>は、このところの下げの反動もあり、上昇が目立った。

東証1部騰落数は、値上がり1166銘柄に対し、値下がりが549銘柄、変わらずが147銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      18971 +219.16

寄り付き    18814.85

安値/高値   18808.3─18979.64

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1540.84 +17.12

寄り付き     1526.54

安値/高値    1525.93─1540.85

 

東証出来高(万株) 212844

東証売買代金(億円)25530.01

 

 

 

(杉山容俊)

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