ペッパーの価格に透ける、ソフトバンクの本気 目指すは自動車型ビジネスモデルの構築?
ソフトバンクがロボット「Pepper(ペッパー)」の開発者向け販売を、2月27日より開始した。気になる価格だが、本体のみの購入であれば19万8000円。加えて任意加入の「Pepper 基本プラン」(1万4800円×月×36カ月)、「Pepper 保険パック」(9800円×月×36カ月)があるようだ……。
これをみて、みなさんは高いと思うだろうか? それとも安いと思うだろうか? なにより特徴は、ハードを20万円弱で販売する一方、コミュニケーションやアプリ追加などのサービスレイヤーを「Pepper 基本プラン」として、修理や保証などを「Pepper 保険パック」として、別途月額課金するビジネスモデルとなっていることだ。これらに加入すれば、トータルでは36カ月で、税込み117万0288円もの支払いとなる。「見かけだけ安くして、月額料金で儲けるモデル」という声も聞こえる。
動き続けるロボットに欠かせない故障対策
だが筆者は、月額料金の多寡は別として、本格的な家庭用ロボットをビジネス化するなら、このモデルしかあり得ないと思っている。だから「ソフトバンクは本気だな」と感じるのだ。
理由は、ロボットの特性にある。ロボットは「動く」。人に相対するコンピュータ、という意味ではスマートフォンやPCと同じだが、自分の目の前にやってきて、身振り手振りを交えてコミュニケーションを取るところが違う。すなわち、常に動き続ける機器なのだ。
しかも、「手を動かす」「移動する」といった活動は、可動部に頻繁な「ストップ&ゴー」を強いる。単純にモーターが周り続けるような機器より、ずっと負担は大きい。そのため、ロボットにおいては「故障対策」「メンテナンス性」がとても大きなテーマになる。
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