競争率100倍!「イオンの農業」人気の秘密 野菜生産面積は日本最大級、次はコメにも
――なぜこのタイミングでコメ生産を始めるのか。
2010年に羽生市のイオン直営農場(埼玉羽生農場)で野菜生産を始めた頃から、いずれコメも生産するつもりだった。それから5年が経過し、市から水田を借りて欲しいという依頼があり、既存農場に近接する11ヘクタール(11万平方メートル)の農地を貸借することにした。コメ生産をやるときには、まず海浜幕張の本社から近い関東近郊がいいと思っていたので、立地条件としては十分だ。
――どうやって人材の確保を?
新卒採用や社内公募だ。イオングループでの社内公募では、おかげさまで当社がもっとも人気が高く、たくさんの人が手を上げてくれる。中でも若い女性が特に目立つ。今度、羽生市の農場長になる20代の女性も、もともとは公募制を利用して異動してきた。3月に新しくオープンする『福井あわら農場』では、当社に新卒入社した女性が初めて農場長に就く。
「人まかせでは何も分からない」
最近の新卒採用(2015年4月に34名が入社予定)を見ると、当社の競争倍率はエントリー段階で100倍を超えた。私も最終面接に立ち会っており、学生からは『今まで農業関係に勤めたかったが、そもそもやっている企業がなかった』といった声が多く聞かれた。ほかにも『トラクターに乗ってみたい』とか、いろいろな学生がいることもわかった。
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