サラリーマンが「名刺」に託しているもの

働かないオジサンは「芸名」を持とう

私たちは、名刺に「情報」以上のものを込めているのではないか(写真:anzphoto_Inc, / Imasia)
「なぜあの人は、働かないのか?」「働かないオジサンの4類型」「働かないオジサンにならない4つの働き方」など、研究の集大成がついに刊行!
どこの職場にもいる、「働かないオジサン」――若手社員の不満が集中する彼らは、なぜ働かなくなってしまったのか? 「どこの職場にもいる」ということは、何か構造的な問題が隠れているのではないか? ベストセラー『人事部は見ている。』の筆者が、日本の職場が抱える問題に鋭く迫る。
※ 本連載が、単行本になりました。
人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(税込み1404円)。
働かないオジサンが生まれる構造的な要因を特定し、その要因を避けて何歳になっても成果を出す「4つの働き方」を解明。さらに「働かないオジサンにならない7カ条」もついた、「働かないオジサン」研究の集大成です。

 

名刺に自分を埋め込むサラリーマン

作家の重松清氏に『定年ゴジラ』という作品がある。会社を退職したばかりの男性が互いにあいさつする場面で、「二人は同時に上着の内ポケットに手を差し入れた。しかし、ポケットの中にはなにも入っていない。もはや名刺を持ち歩く生活ではないのだ。二人は顔を見合わせ、どちらからともなく苦笑いを浮かべた」(『定年ゴジラ』講談社文庫)。名刺に長く依存してきた元会社員の姿を見事に描いている。

サラリーマンから転身した人たちにインタビューしていて気がついたのは、名刺について言及する人が多かったことだ。

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