あなたは「インフレ税」を知っていますか? 「見えない税金」から身を守るためには

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そろそろ消費増税から1年。価格競争力のあるスーパーでせっかく節約したつもりでも、「見えない税金」で富は国民から政府へ(2014年3月イオンで、撮影:今井康一)

昨年4月の消費税増税に続き、今年1月には相続税率が引き上げられたことを知っている方も少なくないと思います。では、誰も知らないところで密かに「インフレ税」という税金が課せられていることをご存じでしょうか?

「いつからそんな税金が!?」と思っている方も多いと思います。そう、この税金は国会での審議はいっさい行われないまま、いつの間にか皆さんの生活に入り込んでいる「税金」なのです。その正体はいかに!

ついに0.2%を割った、日本の長期金利

渋澤 2015年最初の当コーナー。年初からマーケットではスイスフランが暴騰したり、株価が大きく下げたりなどいろいろありましたが、私が注目しているのは、ついに日本の長期金利が一時0.2%を割ったというニュースです。

中野 ドイツの長期金利も0.4%を割ってきましたね。米国は今年、いよいよ利上げかというムードが強まっていますが、日本や欧州は当面、超低金利が続きそうです。

渋澤 実は、昨年11月に出した拙著に、ミスタイプがあったのですよ。日本の長期金利について触れた箇所で、その本を書いた当時、長期金利は0.5%だったのですが、0.05%になっていました。本当なら重版が掛かる時に修正するわけですが、どうも修正せずに済みそうですね。まあ、これは冗談として(苦笑)。

中野 それにしても0.2%割れというのは異常な水準です。その後、一時的に0.3%台まで上昇しましたが、再び0.2%台の半ばまで低下しています。本来のおカネの流れで考えれば、ここまで長期金利が低下すると、実質金利は大幅なマイナス金利になって、リスク資産におカネが向かうものなのですが。

渋澤 政策金利は現在ほぼゼロ%ですが、10年という長期金利にまでゼロ金利やマイナス金利が生じたら、まさに異常事態です。でも、ゼロ%やマイナス金利でも銀行におカネを預ける人っているのかな。

中野 いるのではないでしょうか。銀行ってたくさん店舗があるから、ATMなどでさくっと預けてしまう人って、恐らくマイナス金利になったとしても、少なからずいるような気がします。

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