上司をコロコロ転がす、正しい太鼓の持ち方 35の「ゴマすりフレーズ」をマスターしよう
職業柄、企業内で「エース」、「次期社長候補」と言われながら、外部環境の思わぬ変化などで社長の椅子を逃してきた人を多く見てきた。能力があっても出世は運に大きく左右される。社長にのぼりつめるにはなおさらだ。もちろん、「ひたすら頑張って仕事して社長を目指す」という選択肢もあるのかもしれないが、おふざけ気味のタイトルや表紙と対照的に著者の指摘は冷静だ。
「自分がどれほどの人物なのかは、これまでの人生をちょっと振り返ればわかるはずです。目をそらしてはいけません。(中略)8~9割の人の出世は、すぐに頭打ちします。」
正しく太鼓持ちできていますか?
とはいえ、若ければすこしでも昇進したいと願うのが企業人の心。本書は若手社員がビジネス書を必死に読み込んでも意外にもそこには書いていないビジネスパーソンの心得を紹介する。誰からも愛される太鼓持ちになる生き方である。
周囲を見渡せばいるはずである。上司にへつらい気に入られ出世につなげている「太鼓持ち」が。彼らは同僚や後輩に「ポチ」、「上司の靴でも舐めるんじゃねーか」と陰で蔑まれがちであるが、著者は反論する。
上司を褒めて、頼って、気に入られ、転がすための実践的な35フレーズを細かな状況ごとに紹介している。この35フレーズには自明だが、合理的な根拠は一切ない。
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