投資歴6年で資産を50倍にした個人の知恵

円安と低金利下でプロに勝つためのコツ

金融市場が荒れている。原油価格が急落し、欧州ではギリシャ離脱懸念が再燃。さらにスイス国立銀行が、通貨高を抑制するために対ユーロでの上限を撤廃する判断を下した。リスク回避の動きが強まり世界的に株安が連鎖し、円安の流れも止まった。

こうした「マネー逆流」の主役は、投機的な動きをするヘッジファンドなど巨額な運用資金を抱えるプロの投資家だ。マーケットの変動が大きくなっているということは、先行きを読み違えたプロたちが慌てていることを意味する。

当初のシナリオが崩れ、値動きが予想とは逆になれば保有資産に損失が発生する。損失が拡大しないうちに、または利益が出ているうちに素早く売却に動くというのは、四半期ごとに運用成績を評価される彼らにとって自然な行動といえるだろう。

しかし、為替ディーラーの経験がある経済アナリストの豊島逸夫氏は、「短期マネーが作り出す心電図のような突発的な動きは無視したほうがいい」と個人投資家に助言する。個人投資家の最大の武器は決算期がないことであり、長期的な視点で自らの相場観に従って行動した方が、結果的に投資収益を上げられるためだ。

ブレない信念が勝利を呼び込む

確かに昨年末に取材した「勝ち組」投資家は、ブレない信念を持っていた。

投資歴6年の60代男性は、退職金の2000万円を元手に株式投資を始め、現在では資産を10億円以上まで増やしたという。アベノミクス相場にうまく乗ったといえばそれまでだが、中長期で成長が期待できる小型株に集中投資し、有望だと信じた銘柄は相場の下落局面でも動じずに保有を続けた結果、値上がり益を十分に得ることができた。時に銘柄を入れ替えながらもつねに保有しているのは、IT関連株。「IT化は産業革命にも匹敵すると思っているから」だ。

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