出張や旅行先で会社に買って帰るお土産選びに困ることはないだろうか。筆者は地元に帰るといつも悩み、結局は、ゆるキャラのイラストが入った無難なお菓子を買って帰る羽目になる。
地方には美味しいモノが溢れているのに、今ひとつベストセラーになりきれていない商品は少なくない。素材はあるのに、企画力のない商品が店頭に並んでいる姿を見ると、勝手にアイデア出しをする癖のある筆者は、店員に対して「こうしたほうがいいのになあ」と言おうかと喉まで出掛かってしまうことが多々ある。
そんなおせっかいな性格が高じたのか、インターネットを使って誰もが気軽に企業の企画会議に参加し、アイデアを出せる共創型マーケティングの「Blabo!」というプラットフォームを運営している。今では1万人を超える生活者が参加し、マーケティングリサーチから商品開発まで、ありとあらゆるジャンルがネット上でディスカッションされている。
素人アイデアが大企業をうならせる
利用実績を挙げればアサヒビール、ロッテ、三井不動産レジデンシャルなどといった大企業から四国の和菓子屋まで、多岐にわたっている。これまで100以上のアイデアが実現されてきたが、どれもすばらしく依頼人をうならせている。
「売れないなら“群衆”に聞いてみよう」
本連載はそんなコンセプトから素人発想のすごさについて語ってみたい。サラリーマンや主婦、学生、子どもだって、日々いろんなアイデアを生み出している。そのアイデアに耳を傾けると、思いもよらないひらめきに出会えることがあるのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら