弥生は、なぜオリックス傘下に入るのか

岡本社長が語る800億円買収の背景

岡本浩一郎社長の考える弥生の発展プランとは?
 会計ソフト「弥生会計」や確定申告ソフト「やよいの青色申告」をはじめとする業務ソフト「弥生シリーズ」を開発、販売する弥生株式会社は、11月13日、同社株式の99.9%を、年内をメドに、オリックス株式会社が800億円超で取得し、オリックスグループ入りすると発表した。はたして、弥生のメリットはなにか、オリックスの狙いはなにか。そして、中小企業を中心とする125万社に上る弥生の登録ユーザーにとって、どんな効果がもたらされるのか。弥生の岡本浩一郎社長に買収の意味、今後の弥生について語ってもらった。今回はその前編。

 

――11月13日の発表は、突然の感が否めませんでした。岡本社長自身は、この日をどんな気持ちで迎えましたか。

気持ちはワクワクといったものでしたが、私自身、こうした発表は初めてだったので、むしろソワソワという感じの方が強かったでしょうか。最終的にこの話がまとまってから、発表までの時間は限られていましたし、そこで様々な資料も作らなくてはならない。しかし、会見を通じて伝えたいことを伝えられたという点では、ホッとしています。こうした話は秘密裡に行われるもので、発表当日まで外部にいっさい漏れることなく話が進みましたから、多くの方々や社員からも、突然の発表という印象で受け取られたようです。今は、ホッとした気分と、ワクワクする気分、そしてバタバタした状況といろんなものが、ない交ぜになっていますね(笑)

なぜ、今なのか

――なぜ、今なのでしょうか。投資ファンドであるMBKパートナーズが弥生の株式を、ライブドアホールディングスから獲得したのが2007年8月。保有した期間は7年以上と長期です。

確かに、短い期間で投資価値をあげて、株式を売却するというのが投資ファンドの考え方ですし、MBKパートナーズが保有する株式のなかでは、弥生の保有期間は長い方だとはいえます。ただ、長すぎるというものではないと思います。足元でみれば、今年4月の消費税率の引き上げや、Windows XPのサポート終了に伴う、買い替え需要の促進によって、業績は順調であり、このタイミングは、弥生の価値を示すには最適だったということもあるでしょう。

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