プライドを重んじ相手と張り合い、優劣をはっきりさせたがるのが男ですから、同期はまさにライバル。「どちらが上か、下か」をはっきりさせようと、無意識のうちに牽制し合ってしまう。
「上か下か」が定まらないと、上手に会話できない彼ら。これが顕著に表れる例が、披露宴や異業種交流パーティでのひとコマです。
同じテーブルに着いた初対面の男性たちは、互いの関係性(どちらが上か下か)がわからないので、哀れなほどにたどたどしく会話を始めることになります。
天気の話に次いで、ホストとの関係性を聞くうちに、しだいに年齢・学年・年次がわかってきます。そしてどちらかが意を決して、「失礼ですが、おいくつですか?」と尋ね、互いの年齢がわかる。そうなると、とたんに息を吹き返したようにその場が円滑に進み始めます。「下」の人間は「上」の人間にビールを注ぎますし、「上」の人は「さらに上」の人に気を遣う。
ここで結局、同い年だったりすると、その場は盛り上がらずじまい。実際、男同士の同窓会は、つい張り合ってしまうことになるので疲れる、と出席を躊躇する男性が多いのです。
ちなみに「下」になった人は、そのとき屈辱を覚えるかというとそうでもなく、むしろ「立場がわかっているほうがラク」と語る男性は少なくありません。
抜け駆けを許さない女
一方、女は横社会が得意なので、初対面でも相手の年齢や出自を確認することなく、フレンドリーにその場を盛り上げることができます。ちょっとした年齢差なんて関係なく、互いに仲間として振る舞う。そういう意味では、男性よりも「肩を並べる存在」の範囲が広いということが言えるでしょう。
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