外資系母、「マレーシア子育て」の魅力を語る 米国系インタースクールでのびのび生活

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――面白いですね。

小学校低学年から、自分で仮説を立てて、論点を整理しながら組み立てて行くという訓練をするのです。これはとても良いと思いますね。なにより学ぶ喜びにつながってくると思います。教育は学校だけでは終わりません。生涯続くので、そのためには探究心を持ち続けることがとても大事だと思っています。

海外に行くことで増えた選択肢

――将来は欧米の大学を視野に入れているのですか?

将来のことは本人に任せようと思っています。実際に、長女は4年間東南アジアのインターナショナル・スクールで勉強しましたが、「日本語で勉強したい」と、日本のつくば市の私立高校に戻りました。この高校がまた素晴らしく、日本にも良い学校があると再認識しました。海外に行ったおかげで、選択肢が増えたのは良かったと思います。

――これから来る人へのアドバイスはありますか。

各家庭で教育方針が違うと思いますので、カリキュラムが家庭の教育方針に合うか、自分の子どもに適しているのかを自分の目で見極めると良いと思います。学費は先生の出身国や資格と比例しています。教育方針、学費、将来の進路、帰国時期、日本人の人数、英語サポートの方法等を考えると良いでしょう。

住居は、セキュリティはもとより、交通渋滞を考え、通学・通勤時間、放課後遊ぶお友達や遊ぶ場所を確認してから慎重に選びましょう。サービスアパートで短期滞在をしてから本格的に来られると様子が具体的にわかるかもしれませんね。

野本 響子 ジャーナリスト

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のもと きょうこ / Kyoko Nomoto

東京都立青山高校、早稲田大学法学部卒業。安田火災海上保険(現損保ジャパン)を経てアスキー入社。『MAC POWER』(アスキー)、『ASAHIパソコン』『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)の編集者を経て現在フリー。『僕がアップルで学んだこと』『企業が『帝国化』する』(ともに松井博著/アスキー新書)編集。著書に『いいね!フェイスブック』(朝日新聞出版)、『マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩』(Kindle)ほか。1990年代半ば、仲良くなったマレーシア人家族との出会いをきっかけに、マレーシアの子育てに興味を持ち、現在クアラルンプール郊外に長期滞在中。趣味はオーケストラでの楽器演奏。

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