目の前で談笑するジェフ・ベゾス
塩野:小林雅さんはインフィニティ・ベンチャーズ・サミット(以下、IVS)という、日本最大規模のベンチャー企業向けカンファレンスを主催されています。これはどういうコンセプトで始まったものですか。
小林:IVSの前身は2004年にできたニュー・インダストリー・リーダーズ・サミット(以下、NILS)というものです。塩野さんにもご登壇いただいたことがありますよね。
NILSのヒントを得たのは、僕がグロービス・キャピタル・パートナーズというベンチャーキャピタルに勤めていたときです。まだシリコンバレーに行ったことがなかったので、当時の上司に、「一緒に行きましょう」と言ったんです。ちなみにその上司は仮屋薗聡一さんという伝説のベンチャーキャピタリストです。
それで突然向こうに行っても何もツテがないので、ETECHという技術系のカンファレンスに一般参加しました。するとなんとそこにアマゾンの創始者のジェフ・ベゾスが、僕らと同じ一般の参加者として目の前に座っていた。休憩時間にはあのベゾスが自分でコーヒーをついで、ほかの参加者と気楽に話してるんですよ。
当時、日本には大手企業が自社宣伝用に開く「なんとかフォーラム」とか、平均年齢の高い経営者の団体くらいしかなくて、こんなふうに若い経営者が気軽に参加できるようなイベントが全然なかった。
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