「栄養ドリンク」「トクホ」に潜む重大問題 元気になるはずが、体に毒になる場合も

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日本で発売されている「コカ・コーラ」
(撮影:今井康一)

NPO法人「食品と暮らしの安全」によると、「アメリカの公益科学センターは日本を含む世界各国のコカ・コーラに4-メチルイミダゾールが含まれていると発表した」。

世界で最も厳しい基準のカリフォルニア州の含有量は355ml中4μg、日本は72μg。カリフォルニア州の18倍だ。

米コカ・コーラと米ペプシコは、カリフォルニア州の基準値以下になるようにコーラの製法を変えている。

▼NPO法人「食品と暮らしの安全」コカ・コーラから発ガン性物質検出(2012年6月)

▼INTERNATIONAL BUSINNESS TIMES「コーラとペプシに「発がん性物質」、製法を変更へ」(2012年3月)

日本のコーラは製法を変えたのか?

では、日本のコーラは4-メチルイミダゾールの低減策を講じているのだろうか。

コーラ系飲料で初めてトクホの認定を受けた「キリンメッツコーラ」は、これまで「1日16リットル飲み続けなければ安全」と発表していたが、今年4月に製法を変えた。「キリンメッツコーラ」を製造・販売するキリンビバレッジはホームページに、「2014年4月8日のリニューアルより4-メチルイミダゾールの含有量については、世界で最も厳しいレベルといわれるカリフォルニア州の規制を含む、国内および海外の基準値以下へ低減を実施致しました」と報告している。

▼「キリンメッツコーラ」に含まれるカラメル色素の安全性について(2014年5月21日)

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「ペプシネックス」
(撮影:今井康一)

続いてトクホに認定された「ペプシスペシャル」および「ペプシネックス」はどうか。

「4-メチルイミダゾールの量につきましては、濃度が食品衛生法によって定められており、その基準内で収まるようにお作りしています。体への影響はまったく問題ないと考えておりますので、現時点では減らす予定はございません」(製造・販売するサントリー食品インターナショナルのお客様センター)。

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