ワタミ、「ミルキー宴会」で起死回生なるか タッグを組むのは北海道の"あの牧場"

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「和民の忘年会には、『花』があります」――和民はその言葉どおり、華々しい復活を遂げられるか(左から、花畑牧場の田中社長、ワタミの桑原社長)

起死回生のパートナーに選んだのは、日本で一番有名かもしれない“あの牧場”だった。

居酒屋チェーン「和民」などを展開するワタミは9月19日、忘年会商戦をにらみ、新たな宴会コースを発表した。同社として宴会コースの発表会を実施するのは初めてのこととなる。

チーズをふんだんに使用

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チーズのとろけ具合をアピールする田中社長

特に力を入れたのが、高付加価値と女性客を意識した宴会メニューだ。

コースでふんだんに使われるチーズは、北海道にあるワタミの農場で生産した牛乳を加工したもの。薄くスライスしたモッツァレラチーズをしゃぶしゃぶの具材にしたユニークな料理や、北海道十勝のホエー豚をジンギスカン用の鉄板で焼く料理が売りだ。

この宴会コースをワタミと共同開発したのが、生キャラメルで有名な、田中義剛社長率いる花畑牧場である。実は、ワタミと花畑は今年4月に業務提携したばかり。前出のワタミ農場で搾った牛乳を花畑がチーズなどに加工し、それを用いた共同開発メニューを全国の和民で提供している。

今回共同開発したコースも「花畑コース」と銘打った。価格は、主力コースより1000円高い5000円(2時間飲み放題付き・税込み)に設定。「安いと言われるチェーン居酒屋においても、付加価値を求めるニーズが高まっている」(ワタミの桑原豊社長)。

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