新卒で米国の投資ファンドに就職してみた TOEFL(IBT) 50点から、まるで「飛び級」のように

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サンフランシスコの岡さんのアパートから見下ろすオフィス街

 

TOEFL(IBT)50点からの大躍進!

岡雄大さんは、日本の大学生が至難の業と思うであろうことをやってのけた。新卒で、投資ファンド、しかも本場アメリカの企業へと入社したのだ。プライベー ト・エクイティ・ファンドに入るには大変な競争があり、通常は外資系コンサルや大手投資銀行、さらには時に海外のMBAなどを経て入社するものである。そ れを新卒で、しかもアメリカのファンドへ入り込んでいってしまった。彼はいったいどんな魔法を使ったのだろうか?

【名前/生年月日】 岡 雄大/1986年3月24日)
【学歴】
早稲田大学政治経済学部卒業
【職歴】
Sustainable Capital, Partner and Director Aug 2013 - Present
Starwood Capital Group - U.S. (San Francisco) Feb 2011 - July 2013
Starwood Capital Group - Asia (Tokyo) Oct 2008 - Jan 2011
Starwood Capital Group - U.S. (Greenwich, Connecticut本社) May 2008 - Oct 2008

最初はTOEFL(IBT)が50点そこそこだったという早稲田大学の学生が、ひとり勉強を重ねながらアメリカへ飛び込み、職を手に入れた。日本支部勤務を経て、アメリカ西海岸へ。必ずしも日本人相手のビジネスというわけではなく、対等に外国人たちと競っていかなければならない。戦いの日々だったことだろう。

現在はシンガポールに拠点を移し、パートナーと自身のファンドを立ち上げた。そんな岡さんの過去、現在、そして未来について伺っていきたいと思う。

——いきなりアメリカへ飛び出し、しかもファンドへ就職。どのように異国での就職活動を進めていったのでしょう?

単純に会社へ履歴書などを同封して応募をします。と言っても、実際にあるポストが募集されているわけではないんです。電話やメールで直接連絡を取ってみたり、知人を介して頼み込んでみたり。日本と海外では就職活動のいろはが異なります。

次ページその選考プロセスとは?
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