「ちょっと体調が悪くて……」「なんか最近体が……」こんな悩みを抱えているビジネスマンは多いはずだ。だが忙しい企業戦士のみなさんのこと、気軽に休暇を取得して病院で1日じっくり検査、というわけにはいかないだろう。大抵、「寝れば治る」で、放っておいてしまう人が多い。
だが、ちょっと待ってほしい。その病気になる直前の“病気もどき”こそ体のSOS信号なのだ。この連載では看過することのできない”病気もどき”について、医療ジャーナリストの安達純子氏が解説する。
目を酷使すると、なぜ「老け顔」になりやすいのか
読書の秋といわれるが、スマートフォンやパソコンなどの情報端末を四六時中見ることで、目はお疲れ状態。ふと鏡を見ると、「あれ?」と思うほど、老け顔になっていることがある。目がショボショボとしているだけでなく、目尻のシワやクマに加え、ほほまでたるむ。こんな状態が、目を酷使しているだけで起こりやすいという。
米国医学博士で、「目を温めれば視力はよくなる!」(アスコム)の著者、ビジョン・フィットネスセンター(東京都港区)の中川和宏所長が説明する。
「スマホやパソコンを長時間使用していると、老け顔になりやすい。その理由のひとつは、姿勢に関係しています。情報端末を見るときに、頭を下方面に向ける前傾姿勢を取りやすいでしょう。すると、首の両側の『胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)』という筋肉が、緩むのです。頭を支える筋肉が緩むことで、頬はたるみ、目の筋肉も下がってきます。それが老け顔に結びつくのです。また、『片眼視(かたがんし)』も、顔を歪めて老け顔になりやすい」
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら