20代男子、「趣味」と「友人」に時間を使いたい 「仕事」の土台を作る時期! 時間を集中投下せよ

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そう考えると、20代の頃に、「仕事が簡単でラッキー」と思ってしまうような環境に身を置くのは避けるべきです。会社という組織が社員を守ってくれるという幻想をもはや持てない若い人は、無理をしてでも、成長を実感できるような厳しい環境に身を置くべきです。もし現在、ゆるい環境にいるのであれば、それはむしろアンラッキー。危機感を覚えるべきです。

20代で周りに怒られたり、注意されたりすることのない環境にいる場合、自ら意識して社会人としてのマナーや仕事のスタイルを身に付けないといけません。今は「仕事が簡単でラッキー」でも、そう勘違いをしたまま歳だけとってしまい、後々、思いもよらない場所で苦労をするでしょう。

次に必然性についてですが、歳を重ねるにつれて、仕事の範囲が広がるだけでなく、家族を持ったり部下を持ったりと何かと周りの環境が変わり、自分の仕事だけをしていればよいという状況ではなくなってきます。

そうした中で、いつまでも中途半端な仕事と趣味に熱中しているようでは、学生と大差なく、周りの自分を見る目が厳しくなっていきます。

そう考えると、20代は趣味や人付き合いをあきらめる、あるいはほどほどにして、仕事を最優先にすることが当然の帰結となります。趣味はいつでもできますし、再開も可能でしょう。しかし、仕事の基礎を学ぶのは20代にしかできません。

一定期間を先行投資期間と位置付けよ

それが「ずっと永遠に」続いたら、「俺の人生っていったい何?」となり、居酒屋で「うぉ~!!」と奇声を上げたりすることになるのでしょうが、「ずっと永遠に」ではありません。20代の「ある一定期間」です。自分にとっての先行投資期間と位置づけて全力を投じるのです。

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