新型フェアレディZとスープラ買うならどっち? 日産とトヨタ、国産3.0LターボFRスポーツ対決

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スープラRZグレードのインテリア(写真:トヨタ自動車)

スープラのATも、ダイレクトで応答性に優れた「8速スポーツ・シーケンシャル・シフトマチック」を採用するため、軽快で俊敏な走りが楽しめる。また、走行モードには、「ノーマルモード」に加え、よりアグレッシブな走りを楽しめる「スポーツモード」、コーナーを限界まで攻めるような走りが可能な「トラクションモード」、スタート時に最大限の発進加速を可能にする「ローンチコントロール」も設定する。これらにより、街中からワインディング、サーキットのスポーツ走行まで幅広いシーンで自在なドライビングが可能だ。

ただし、MT車のほうが「自らが車両を操る感覚をより味わえる」と考えるスポーツカー愛好家なども多い。フェアレディZの6速MT車は、そういった昔からの「クルマ好き」にも対応する。

両車のボディサイズはほぼ同様

新型Z「パフォーマンス(Performance)」のリアスタイリング(写真:日産自動車)

フェアレディZの車体サイズは、公表されている北米仕様車のデータでは、全長4379mm×全幅1844mm×全高1316mm、ホイールベース2550mm(いずれもインチ表示をmmに換算)。現行モデルの国内仕様は、全長‪4260~4330mm‬×全幅1845~1870mm×全高1315mm。北米仕様と国内仕様のデータ比較でいえば、新型の北米仕様は全長が49~119mm長いため、国内仕様でもある程度は現行モデルより車体が伸びることが考えられる。なお、ホイールベースは従来型と同寸だ。

対するスープラの車体サイズは、全長‪4380‬mm×全幅1865mm×全高‪1290‬~1295mm、ホイールベース‪2470‬mm。スープラのほうが全高は低く、ホイールベースもやや短いが、車格的にはほとんど変わらないだろう。ちなみに、スープラのホイールベースは、2シーターに割り切ることで、同じスポーツモデルの86よりも100mm短い。

新型フェアレディZの車体は、高速走行時やコーナリング時にレスポンスの高いハンドリング性能を実現するため、従来モデル以上にボディ剛性を向上させた。また、EPS(電動パワーステアリング)にアシスト力が大きいラックアシスト式を採用。ワイドフロントタイヤなどの装備により、コーナリング性能を最大13%向上させている。

タイヤサイズは、グレードにより異なり、スポーツが前後245/45R18、パフォーマンスとプロトスペックが前255/40R19・後275/35R19だ。なお、パフォーマンス・グレードには、リアの浮き上がりを抑えるリアスポイラーを採用したほか、同社製スーパースポーツ「GT-R」の開発で培ったノウハウを生かしたフロントスポイラーも装備する。

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